1
Q あなたの名前を教えてください
「……乾灰人」
「弓削律子」
「そもそもこの質問に答えることに俺は疑問を感じるんだが」
「まあ、いいんじゃない？ 面白そうだし」
2
Q 年齢は？
「成人女性に歳を聞くのはルール違反な気がするんだけど？」
「俺が27でお前は22だったな」
「あっさりいうし……」
「問題か？」
「や、まあ別にいいけど」
3
Q 性別は？
「男……この見た目で間違いようがない気がするんだが？」
「女性です。まあ念のためなんじゃない？ いろんな人がいるし。はいはい次次ー」
4
Q 貴方の性格は？
「マイペースだとか冷たいとはいわれるな」
「しっかり者で明るいおねーさんv」
「……普通自分で言うか？」
5
Q 相手の性格は？
「確かにマイペースだけど優しいわよ。あと意外と凝り性で器用よね」
「そりゃどうも。俺が付け足すとするならお転婆か。この歳でその形容がぴったりというのも考えものだが」
「……容赦がないって付け足してもいい？」
6
Q 二人の出会いはいつ？どこで？
「小さい頃、親のつながりって言うか家の事情でお世話になるようになって」
「まぁ、お前が物心つく頃だったか」
7
Q 相手の第一印象は？
「当分は怖かったわねー……いや、灰人クンが怖かったわけじゃなくて、表情分からなくて嫌われてるんじゃないかって不安でね。でも不思議とそばにいると安心できたからずっとくっついてた気がする」
「俺はそれが不思議だったが。そういう意味では、昔は完全に小動物だったな」
「……まるで今ではまるっきり違うみたいな言い方」
「自覚があるなら結構だ」
8
Q 相手のどんなところが好き？
「やさしくて意外と面倒見がいいところとか……うーん、でもこう言ってもあんまりぴんとこないかも。なんとも言えないわ」
「気兼ねなく付き合える数少ない人間だしな。しぶとさには恐れ入る」
「……それって褒めてるの？」
「ああ。そのつもりだが」
9
Q 相手のどんなところが嫌い？
「たまに言うことぐっさりくるのよねー……言葉選ばないし。や、別にいいけどさ」
「お互い様だ」
10
Q 貴方と相手の相性はいいと思う？
「まあ、いいんじゃないかしら」
「相性云々より気心知れた長い付き合いだしな」
11,12
Q 相手のことを何で呼んでる？，相手に何て呼ばれたい？
「灰人クン」
「律子」
「……結局小さいときの呼び方そのまま定着しちゃったわね」
「今更変えて欲しいと思うか？」
「えー？ 別に今更弓削さんとかって呼ばれるのもねぇ……灰人クンは『乾さん』のほうがいい？」
「……調子が狂いそうだな」
13
Q 相手を動物に例えたら何？
「熊？ おっきくてふかふかして一緒に寝たら気持ちよさそう」
「猫か。小さい頃から表情がくるくる変わって面白い」
「そりゃ灰人クンに比べたら表情変わりやすいかもしれないけど」
14
Q 相手にプレゼントをあげるとしたら何をあげる？
「この間すごく似合いそうなカワイイエプロンみつけたからこんどもってくるわね。あと可愛いマドレーヌ型もあったからそれもセットでv」
「……裏の思惑が透けて見えてくる気がするんだが？」
「そーお？」
「じゃあ俺はチケットでも送ってやるよ」
「……なに、これ？ 講習会？」
「この前もらった。俺には用が無いから。化粧でも習ってこい。もうちょっと手入れに気をつけろ。肌は20歳が曲がり角だぞ」
「…………なんかものすっごく負けた気分」
15
Q プレゼントをもらうとしたら何がほしい？
「ハイハイッ！ あたしおっきいケーキが欲しい！ 一回やってみたかったのよねーホール食い♪」
「太るぞ」
「ちょっとふっくらしたくらいが女の子はカワイイの！ ……ていっても、なかなか太れないのよねぇ」
「特に胸か」
「灰人クン、それあたし以外に言ったらセクハラよ。っていうかあたしも訴えてやりたいんだけど」
「今更気にすることか？ まぁ大丈夫だ、世の中いろんな種類の人間がいる」
「それフォロー？ ていうか微妙に自分除外してない！？」
「さあな」
16
Q 相手に対して不満はある？それはどんなこと？
「不満ねぇ……偶にグサっと言うこと容赦ないのはね（ジト目）」
「もう少し身内に対しても落ち着きを見せてもいいと思うが」
17
Q 貴方の癖って何?
「……なくて七癖とは言うが、自分では気づきにくい」
「酒癖の眠り癖悪いらしいのよねぇ。自覚ないし、灰人クンがいるとき限定らしいけど」
18
Q 相手の癖って何？
「俺以外相手でやるようになる前に本当に直した方がいいぞ」
「はーい。灰人クンの癖ねぇ。結構声色でその人どう思ってるか分かりやすいのよね。あと癖って言うか無表情で何でもやっちゃうところ？ ビックリする」
19
Q 相手のすること（癖など）でされて嫌なことは?
「結構変なとこで子ども扱いって言うか、昔みたいなことするのたまになんだかなーって」
「許容してるのも、変わってないのも事実だろう」
「……まあ、そうだけど……」
「ストレス溜まるとタバコを吸うクセ、直せよ」
「あー、やっぱりバレてた？ ……うん。気をつける」
20
Q 貴方のすること（癖など）で相手が怒ることは何？
「怒るっていうか、なんか灰人クンの前では酒癖と眠りグセが悪いってよく呆れられるわね」
「……自覚がないから問題なんだ。俺は随分前に無表情すぎるからもっと笑えとかいわれたな」
21
Q 二人はどこまでの関係？
「兄妹みたいなものとしか言いようがないわよねぇ」
「……まあ、一般的に見れば多少やりすぎたところはあるかもしれないが」
「そうね。一応その自覚はあるわ。確かに」
22
Q 二人の初デートはどこ？
「花ちゃんのアレをデートと言っていいなら……映画？」
「一緒に出かけたこと言うなら、昔天原の山によく出かけていた気がするが」
23
Q その時の二人の雰囲気は?
「……この質問製作者はあの2人か？」
「違うそうよ？ あの2人も答えたらしいし。雰囲気も何もいつも通りだったとしかねぇ」
24
Q その時どこまで進んだ？
「何を期待しているんだこいつは？」
「……ま、期待に沿えるようなことは何もなかったわね。そもそも質問対象者としての前提からあたしたち間違ってるんだし」
25
Q よく行くデートスポットは？
「……あくまでデートと言い張るらしいな」
「まあまあ。基本的な行き先は花ちゃん任せね。やっぱり映画館とか美術館とかが一番多いかしら」
26
Q 相手の誕生日。どう演出する？
「やっぱ一度はしたいわサプライズパーティーとか♪ パーティじゃないのならしたけど」
「好きそうなものを見繕って用意しとくぐらいはするだろうが、妙な演出までする気はないな」
27
Q 告白はどちらから?
「「………………」」
「どう答えればいいんだ？」
「流石にこれは根本的に間違ってるから答えようもないわね」
28
Q 相手のことを、どれくらい好き?
「とりあえず家族を除けば暫定一位というか同率一位かなーってくらい」
「まあ、お互い長い付き合いだしな」
29
Q では、愛してる?
「愛情があるっていう意味なら確かにそうなんだけど……」
「質問意図とは明らかにズレてるだろうな」
30
Q 言われると弱い相手の一言は?
「ジーッと見られて名前呼ばれると、昔から隠し事できないのよねぇ……」
「まだ小さいときに倹約家の主婦のような台詞口にされると不憫で申し訳ない気分にさせられたな」
「そうなの？ 初耳ー」
31
Q 相手に浮気の疑惑が! どうする?
「『浮気』となる前提がそもそもないんだが」
「そうなのよねー……でも、彼女いるなら遊びに行くの遠慮しなきゃいけないかなーってちょっと気兼ねしちゃうかも」
「確かにそれはあるか」
32
Q 浮気を許せる?
「だからそもそも他の人間と付き合おうが浮気にならない。俺が口出すことじゃないしな。まあ一般的な浮気の評価なら、褒められたことじゃないだろうと注意はするが」
「同感」
33
Q 相手がデートに1時間遅れた! どうする?
「寝坊したかなにかだろうとは思って、連絡とって待つな。事故の線でも一応調べはするが」
「1時間で来るならランチでも奢ってもらえるいい口実よね♪」
34
Q 相手の身体の一部で一番好きなのはどこ?
「声」
「体の一部なのか？ それは」
「えー、でもやっぱ一番好きなのっていったら声かなって。ねね、あたしは？」
「……顔か？」
「それって面食いってこと？」
「語弊があったな。分かりやすい表情だ」
「……なにかしら。微妙に傷つくんだけど」
35
Q 相手の色っぽい仕種ってどんなの?
「灰人クンって一つ一つの動作が結構綺麗だから、ちょっと目を細めて笑うと大体そんな感じあるかも」
「大人しくてぼろが出にくいと言う意味では、寝ているときが一番そうじゃないのか？」
「ねえ、喧嘩売ってる？ こー見えてもあたし結構モテたんですけど」
「外国人には日本女性は人気らしいからな」
「自分でもそう思ってたけど……人に言われるとなんだかね……！」
36
Q 二人でいてドキっとするのはどんな時?
「……目の前で酒飲まれると、頭痛がするな」
「朝起きたら目の前に灰人クンがいて腕枕だとさすがにギョッとするわね。一瞬だけだけど」
「自業自得だ」
「はぁい」
37
Q 相手に嘘をつける? 嘘はうまい?
「えーと……たぶん一般的にはそう下手じゃないはずなんだけど……。灰人クンには全部ばれちゃってるかも……」
「だろうな。お前は分かりやすい……まぁ、俺にはだが」
「灰人クンはそもそも表情が分かりにくいからいっつも真意がわかりにくいというか……でも結構わかりやすいときもあるのよね。本当にごくたまにだけど」
38
Q 何をしている時が一番幸せ?
「最近はガーデニングをしている時か」
「休みの日にひたすら家でのんびりするか遊びまわってるときかしら。時間を忘れてる感覚が好き」
39
Q ケンカをしたことがある?
「……したことあったっけ？」
「あまり覚えはないな」
40
Q どんなケンカをするの?
「あったとしても他愛ない事ぐらいだろ」
「そうね。覚えてないくらいだし」
41
Q どうやって仲直りするの?
「あったとしたら、お前が一方的に怒って、その後やっぱり一方的に謝って来るとかだったと思うが」
「あー……確かになんかそんな覚えあるわ……； 灰人クンとだとケンカと意識されてない時の方が多いのよね」
42
Q 生まれ変わっても恋人になりたい?
「どこからそういう発想が出てくるか謎だが。大体今からそんなことを決めてどうするんだ」
「そうねー。まあその時はその時で。気づかないところでそういうことがあったら面白いとは思うけど」
43
Q 「愛されているなぁ」と感じるのはどんな時?
「結構大事にしてもらってたわ。ずっと」
「過去形か」
「んーん。今もね。こっちが悩んでた事、あっさり受け止めてくれたし。ごめんごめん」
「やけに素直だな……まあ、昔の状態からずっと懐いていられる時点で、そうだろうなとは思うか。お互い様だな」
44
Q 「もしかして愛されていないんじゃ・・・」と感じるのはどんな時?
「他の人と比べると、あたしに対する態度と扱いって、第三者的な目で見ると実は結構酷いのよねー。まあ、灰人クンの性格分かってるからそんな誤解はしないけど」
「偶に『親しき仲にも礼儀あり』という言葉をいいたくはなるか。酔った時の尻拭いとかな」
「……き、気をつけます……（反論できない）」
45
Q 貴方の愛の表現方法はどんなの?
「……それって、意図的にするもの？」
「さあな。とりあえずお互いこの質問に添うような答えはできないことは間違いないだろ」
46
Q もし死ぬなら相手より先がいい? 後がいい?
「天命に任せるしかないわ。変えられないもの」
「そうだな」
47
Q 二人の間に隠し事はある?
「そりゃあヒトに言えないことの一つや二つは誰にでもあるでしょ」
「……そうだな」
「？ どうかしたの」
「いや。なにも」
48
Q 貴方のコンプレックスは何?
「昔から何やっても灰人クンには勝てないのよね……ズルイわ」
「心配するな。俺もお前みたいに分かりやすく表情を変えたり、好奇心旺盛に動き回る気力はない」
「なんかいまいち褒められてる気がしないんだけど……フォローありがと」
49
Q 二人の仲は周りの人に公認? 極秘?
「隠す必要が無いな」
「そうよねぇ」
50
Q 二人の愛は永遠だと思う?
「愛情という意味でなら、子を見捨てる親はそういないだろう。それと同じだ」
「どんなに離れても時が経っても大切な家族は家族に変わりないもの」